麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

上がるの? 下がるの? お酒と血糖値の関係

2019/11/27 トピックス   

インスリンと「糖新生」


お酒を飲むとき、気になるのが血糖値ですね。高血糖は糖尿病だけでなく動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの健康リスクにつながります。でも本当に、お酒を飲むと血糖値が上がるんでしょうか?

アルコールの摂取と血糖値の上昇との間には、実は直接関係があるわけではないそうです。それどころか最近になって、アルコールが血糖値を下げるかもしれないという研究結果まで出ています。

ここでちょっと、インスリンと糖尿病の関係についてお話します。

人間の肝臓には、血液中の糖(血糖)のレベルを一定に保つため糖以外の物質から新たに糖を作り出す「糖新生」という働きがあります。食事により糖が取り込まれ血糖値がその分上がると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、肝臓の糖新生を抑制し、血糖値を下げます。インスリンには、余った糖をグリコーゲンや脂肪として体内に貯めておく作用もあります。

インスリンの分泌が足りなかったり効きが悪かったりすると糖新生のスピードが落ちず、血糖値が高いままの状態、いわゆる高血糖に。糖尿病になると血管が傷つき、さまざまな合併症を引き起こします。

食後血糖値が最も低くなるのは芋焼酎!


オーストラリアの研究グループが3種類のアルコールと水、食パンを取った後の血糖値の上昇度を調べたところ、「水と食パン」あるいは「食パンのみ」の場合より「お酒と食パン」のほうが血糖値を低く抑えられたそうです。

また、鹿児島大学が医療機関と共同で行った別の研究では、食事と一緒にビール、清酒、芋焼酎、水をそれぞれ飲み、食後血糖値の上昇度を測定すると、芋焼酎を飲んだ場合が最も低いという結果に。

なぜアルコールを摂取すると血糖値が下がるのかについては、さらなる研究が待たれるところですが、糖新生に関わる補酵素(酵素の作用に必要な有機化合物)がアルコールの代謝にも使われるため、お酒を飲むことでその補酵素が減り、糖新生のスピードが鈍くなるのではないかと考えられています。

加えて本格焼酎は糖質・プリン体共にゼロ。高タンパク・低脂肪の食事と一緒に「適量を守って」いただくなら焼酎がオススメというわけです。

※数値やデータ、用語は執筆時点のものであり、常に最新であることを保証するものではありません。
※記事中のURLはリンク切れになっている場合がありますのでご了承ください。
※その他の免責事項に関しては当サイトショッピングページの個人情報保護ポリシーをご覧ください。

PAGE TOP