スパイスの働きで体をいたわろう! “食べる漢方薬”カレーの魅力
カレー、お好きですか?
日本人の「国民食」と言ってもいいカレー。おいしいだけじゃなく、使われているスパイスにはうれしい健康効果も!
カレーに使われるスパイスの組み合わせや割合はレシピによってさまざまですが、ご家庭で「これさえあればカレーができる」という代表的な基本の4つについて見てみましょう。
・クミン
俗に、腸内に溜まったガスを排出させたり、胃を丈夫にするなど消化器系に作用するといわれている。また老化の原因となる糖化物質(AGEs)の産生抑制・減少効果も期待されている。
・コリアンダー
葉(パクチー。香菜とも)ではなく、かんきつ類に似た甘い芳香の種を使う。クミン同様、健胃や腸内のガス排出効果が期待できるほか、精神を安定させる効果もあるといわれている。
・チリペッパー
トウガラシのカプサイシンには、代謝の活性化をはじめ、唾液の分泌促進や食欲増進といった効果、血行や発汗を促す働きがあるとされている。減塩の物足りなさも辛みで補うことができる。
・ターメリック
胆汁や胃液の分泌を促し、肝機能向上や食欲増進、消化不良の改善に良いといわれる。また抗酸化作用や発がん抑制などにも効果が期待されている。二日酔い防止のために飲用されることも。
基本のスパイスだけ見てもこんなに多彩な効用が! さすが「食べる漢方薬」と呼ばれるだけのことはありますね。
おいしく食べて、夏の疲れを秋に持ち越さない!
体にうれしいのはスパイスだけはありません。ヨーグルトに含まれる乳清タンパクのホエイプロテインは、GLP-1という消化管ホルモンの分泌を促進。GLP-1はインスリンの分泌を刺激し、血糖値の上昇を抑えてくれます。また乳酸菌は整腸作用のほか、ターメリックの有効成分クルクミンが効率良く体内に吸収されるのを助ける働きも。
消化を助ける働きがあるといわれるショウガは、辛味成分のジンゲロールが吐き気やつわりなどの緩和に役立つことが示唆されています。またジンゲロールから生成されるショウガオールや香り成分のガラノラクトンには、血管拡張や血行改善により冷えを解消する働きがあります。
もちろん、カレーはあくまで食べ物。これさえ食べれば薬のような効果がすぐに得られるというわけではありません。夏バテの疲れが長引き、秋になっても調子が戻らず胃腸の調子もイマイチ……という時でも、食欲をそそる香りと刺激のおかげで、お肉も野菜もバランスよく食べられるのがカレーのいいところ。スパイスの力を借りて、体を中からいたわりましょう!
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