程よく取って効率アップ! 砂糖は脳のエネルギー
最もエネルギーを使う臓器は?
コレステロール同様、何かと悪者扱いされがちの砂糖。実は脳にとって大事な栄養なんです。
砂糖を摂取すると小腸で消化・吸収されブドウ糖となって血液中に入ります。ブドウ糖は人間の体を動かしたり筋肉の運動に深く関わるインスリンの分泌を促すなどなくてはならない栄養ですが、それだけでなく、脳が使える唯一のエネルギー源でもあります。
脳は人間が摂取するエネルギーの20%を消費します。体重の約2%に過ぎない脳が、どの臓器よりもエネルギーを必要とするのです。ほかの臓器はタンパク質や脂肪もエネルギー源になりますが、脳はブドウ糖がなければ正常に働かなくなります。またブドウ糖は脳に蓄積しておくことがほとんどできないので、常に補給しなければなりません。
ブドウ糖は体の中でグリコーゲンとして蓄えられ、これが底をつくと血糖値が下がります。疲れたときに甘いものがほしくなったり、おなかが減るとイライラするのは、体や脳がブドウ糖を必要としているから。砂糖は吸収が早く、食べるとすぐに小腸でブドウ糖に分解され数十秒で血中に現れるので、米やパンなどで糖を補給するより効率的です。
いろいろな病気との関係は?
昔から「甘いものを食べすぎると虫歯になる」などと言われてきましたが、虫歯の要因は食物のほかにも口内衛生や細菌などがあり、糖類だけ気を付けていればいいというものではありません。
肥満や糖尿病も、遺伝やホルモン、生活習慣などさまざまな要因によるもので、砂糖の過剰摂取が直接的かつ唯一の原因ではないとされています。カロリーオーバーにより消費されず余ったエネルギーが脂肪として蓄積されたり血糖へ悪影響を及ぼすのは、何も砂糖に限ったことではありません。
もちろん取りすぎは控えるべきですが、ダイエットなどで過度に砂糖を制限するのは、脳のためにもお勧めできません。
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