麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

制限すべき? コレステロールと卵の“誤解”

2017/06/30 トピックス   

コレステロールは体内でも作られる

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ではさまざまな栄養素の摂取目標量を設定していますが、2015年に出された最新版ではコレステロールの目標量が撤廃されました。なぜなのでしょうか。

目標量が設定されなくなった理由は、必要な量や上限を設定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため。とかく悪者にされがちなコレステロールですが、実は体の免疫力アップに欠かせない栄養で、ある程度は必要なものなんです。しかも肝臓でも合成できて、体重50 kgの人で毎日600~650mg作られています。食べ物から摂取したコレステロールはその中の1/3〜1/7程度で、吸収率も遺伝や個人による差が大きいのだとか。

しかも体にはコレステロールの量を常に一定に保つ機能があり、食べ物から多く摂取すると肝臓での合成量が減り、逆に少ないと肝臓での合成が増えます。コレステロールを多く摂取したからといって必ずしも血中コレステロール値が増えるわけではないことが分かってきたというわけです。しかもコレステロールは動物性タンパク質が豊富な食品に多く含まれるので、制限し過ぎるとタンパク質そのものが不足するおそれもあります。

もちろん際限なく取っていいわけではなく、元から血中コレステロール値の高い人や高コレステロール血症、糖尿病、高血圧症などを患っている方はやはり過剰摂取に気を付ける必要があります。

卵は1日何個まで食べていい?

コレステロール含有量が1個につき235mgと動物性タンパク質の中では比較的多い卵。昔はよく「1日1個まで」などと言われていましたが、それほど神経質になることはなさそうです。

さまざまな研究で、卵の摂取量と動脈硬化性疾患や冠動脈疾患の罹患、虚血性心疾患や脳卒中による死亡率とは関連がないことが分かっています。また卵黄にはコレステロール量の調整に役立つレシチンやオレイン酸が含まれるため、健康な人なら1日2~3個でもコレステロール値が上がることはないそうです。ちなみに全国鶏卵消費促進協議会では1日2個を推奨しています。

コレステロールだけ見るより、同時に摂取する飽和脂肪酸やトランス脂肪酸などに気を付けたり、食事全体の栄養バランスや生活習慣などを見直すほうがよさそうです。

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