麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

まるで食物繊維!? 「レジスタントスターチ」とは

2017/06/16 トピックス   

腸内環境を整えてくれるでんぷん

最近「冷やご飯ダイエット」という言葉を目にしました。「炊きたてアツアツのご飯より冷めたご飯のほうが好き」という方もいると思いますが、冷やご飯にダイエットの効果なんてあるんでしょうか。そこにはどうやら「レジスタントスターチ」というものが関係しているようです。

でんぷんは小腸で吸収されエネルギーになりますが、中には消化されずに大腸まで届くものがあります。こうした難消化性のでんぷんやでんぷん分解物がレジスタントスターチです。

レジスタントスターチはでんぷんでありながら食物繊維のような働きを持つそうです。一部は動物実験の段階でまだまだ解明されていないことが多いものの、次のような特徴を持つとされています。

  • 便通を改善したり大腸内で腸内細菌に働きかけて善玉菌を増やす
  • インスリンの効きを改善し食後血糖値の上昇を抑える
  • 脂質代謝を改善し血中コレステロールや中性脂肪の上昇を抑える
  • 食物繊維同様ゆっくり消化され空腹感を抑える
  • 摂取カロリーが通常のでんぷんの約半分

このレジスタントスターチと冷やご飯にどんな関係があるのでしょう。

冷えたご飯に意外なパワー!?

でんぷんはアミロースとアミロペクチンという二つのブドウ糖の分子で構成されます。加熱するとこれらの結晶がほどけて水分も入りやすくなり粘りが出て(糊化)、消化しやすく食味もよくなりますが、冷えると再び結晶化し消化されにくくなります。レジスタントスターチはこの冷えて劣化したでんぷんというわけです。

ご飯は冷蔵庫(4〜5℃)で3日ほど冷やすと効果的だとか。3日も冷やされたご飯が果たしておいしいのか疑問ですが、レンジなどで温め直すとせっかく増えたレジスタントスターチが減ってしまうそうです。冷やし茶漬けや冷や汁かけご飯など味に工夫をしたほうがいいかもしれませんね。ただしレジスタントスターチに変わるのはあくまででんぷんの一部。当たり前ですが、冷やご飯を食べるだけで即ダイエットになるという話ではありません。

レジスタントスターチは米などの穀類のほかイモ類や豆類、春雨からも取れます。温かいほうがおいしいものをわざわざ冷やしてまで食べることはありませんが、ポテトサラダや春雨サラダ、ソラマメの焼き浸し、冷やし焼き芋など夏向けの冷たいメニューを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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