麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

酸っぱさにカラダ喜ぶ、クエン酸のパワー

2017/01/25 お役立ち成分   

レモンの仲間「枸櫞」

citrons

「クエン酸」の「クエン」ってどういう意味かご存じですか? 漢字で「枸櫞」と書く柑橘類のことなんです。和名を「丸仏手柑(まるぶしゅかん)」ともいいますが、英名の「シトロン(citron)」のほうが知られているかもしれませんね。

クエン酸は、枸櫞をはじめレモンやライム、グレープフルーツなどの柑橘類に多く含まれている有機化合物。あの特有の酸味は多くがクエン酸由来で、ほかには梅干しや黒酢などにも多く含まれます。加工食品に酸味を与えたり、逆にph値を調節し酸化を防止したりする添加物として使われています。

エネルギーを生み出す「クエン酸回路」の原動力

Pickled plums  umeboshiRefreshing Asian woman after sports

人は食べ物から取った栄養素を体内に吸収して、生きていくためのエネルギーへと変換(糖代謝)します。ミトコンドリア内で行われるこの仕組みを「クエン酸回路」と呼び、クエン酸はその中で中心的な役割を果たします。血液内のブドウ糖を効率よくエネルギーに変えたり蓄えたりするのに必要な物質なのです。また運動をした後はブドウ糖とクエン酸と一緒に摂取したほうが、グリコーゲンをより多く蓄えられます。

ちなみに「クエン酸は疲労物質である乳酸を分解してくれる」といわれてきましたが、最近の研究で乳酸は疲労と関係ないどころかむしろ疲労回復に有効なことが分かってきました。疲労に対するクエン酸の効果としては、エネルギーを効率よく生み出したり、唾液や胃液の分泌を促して食欲を増進させることで夏バテなどの体力低下を解消し「疲れにくい体」を作るために役立つといえそうです。

気になるお肌にも効果的!

lemonandwoman_b

クエン酸はお肌にもよいといわれています。クエン酸やリンゴ酸などの「α-ヒドロキシ酸」をクリームやローションの形で外用すると、日焼けによるダメージや冬場に多い乾燥肌、ニキビをケアしたり、なめらかな肌を保つのに有効とされています。

さらにクエン酸ナトリウムやクエン酸カリウムといったクエン酸塩は尿をアルカリ化してくれるため、高尿酸値が原因で起きる生活習慣病(痛風や尿路結石など)の治療薬にも使われています。

通常、クエン酸は体内で作られるので不足することはあまりありません。しかし栄養のバランスが崩れたりするとうまく働かなくなる場合があるので、そんなときは外から摂取する必要があります。「最近ちょっと食生活が乱れ気味……」と思ったら、食事のメニューを見直しつつ、意識してクエン酸を含む食品を取ってみてはいかが?

※数値やデータ、用語は執筆時点のものであり、常に最新であることを保証するものではありません。
※記事中のURLはリンク切れになっている場合がありますのでご了承ください。
※その他の免責事項に関しては当サイトショッピングページの個人情報保護ポリシーをご覧ください。

PAGE TOP