麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

ミカンで分かる!? 隠れた病気のサインとは

2017/12/22 美と健康   

ミカンを食べ過ぎると手が黄色くなるワケ

ミカンのおいしい季節ですね。おうちでこたつに入って(こたつじゃなくてもいいですけど)テレビを見ながら食べるミカンは最高です。2つ3つとつい手が伸びて、気が付けば手が真っ黄色に……なんて人も多いのでは? でもこれ、人によっては病気のサインかもしれないんです。

ミカンやオレンジ、イヨカンなどのかんきつ類を食べ過ぎると手が黄色くなる現象には「柑皮(かんぴ)症」というまさに読んで字のごとくな症状名が付いています。

かんきつ類をはじめピーマンやカボチャ、柿、パパイアなどにはβカロテンやβクリプトキサンチンといったカロテノイド色素が含まれています。これらは体内に入ると肝臓の中でレチノール(ビタミンA)へと変換されます。特にβクリプトキサンチンは抗酸化物質として糖尿病や肺がんなどのリスクを低下させる効果が期待されるほか、お肌や粘膜の保護にも役立ちます。

しかしカロテノイドを極端に取り過ぎるとビタミンAへの変換が間に合わず、体内の脂肪組織や皮膚の角質、表皮、皮下脂肪に沈着してしまいます。そのため角質の厚い手のひらや足の裏などが黄色くなってしまうというわけです。

「ちょっとしか食べてないのに……」は危険?

柑皮症で黄色くなった皮膚を見て、黄疸の症状と間違えて肝臓の病気や胆管系の異常があるのでは? と心配する人もいるそうです。黄疸の場合は眼球結膜(白目の部分)も黄色くなるので簡単に区別できますし、柑皮症はミカンやオレンジジュース、カロテンたっぷりの野菜ジュースといったカロテノイドの過食をやめれば自然と治ります。

ただし、ミカンなどをそれほど食べ過ぎていないにもかかわらず手足が黄色くなってしまう場合は、脂溶性のカロテノイドが過剰にくっついてしまうほど血中に脂肪が多いということを意味するので、糖尿病や高脂血症(脂質異常症とも)の可能性も。あるいはカロテノイドをビタミンAへと変換する肝臓に何らかのトラブルが生じている疑いもあるそうです。

「ちょっとしかミカンを食べてないのに手が黄色くなった」という人はご注意を。高脂血症のサインかもしれませんよ!

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