ヨーグルトを食べるなら食事の最初? 最後?
「ベジタブルファースト」もいいけれど……
食事の際、食物繊維が豊富な野菜やキノコ類を先に食べて血糖値の急上昇を防ぐ「ベジタブルファースト」については、このコラムで何度か触れましたが、ヨーグルトも先に食べる方が効果的なのはご存知ですか?
朝食のメニューにヨーグルトを加える際、蜂蜜やジャム、フルーツなどを入れてデザート感覚で食事の最後にいただくという方も多いのではないでしょうか。実は「腸活」やダイエットに効果的なのは「最初に食べる」ことだったんです。
最近の研究で、白米を食べる前にヨーグルトを取った場合の食後血糖値の変化を見たところ、白米の前に野菜サラダを食べたのと同程度の効果が得られ、しかもその効果は野菜より持続したのだそうです。
野菜の場合、糖の吸収を抑えるのは食物繊維ですが、ヨーグルトでこの役目を果たすのが「ホエイプロテイン」という乳清タンパク質です。
たんぱく質+乳酸菌のW効果!
食べ物の糖分が血管から吸収されると血液中の糖の値(血糖値)が上がります。するとすい臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きで、糖が細胞の中へと取り込まれ、血糖値が下がります。
ヨーグルトのホエイプロテインには、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)という消化管ホルモンの分泌を促すと考えられています。このGLP-1がインスリンの分泌を刺激し、結果的に血糖値が下がるというわけです。
また、ヨーグルトの乳酸菌も腸内フローラを整え、インスリンが体の中で効きやすい状態にしてくれるため、血糖値を下げる作用があるとみられています。
朝の忙しい時間にいつも野菜サラダを用意するのは大変、という方は、ヨーグルトを最初に食べてみてはどうでしょう。ただしあまり甘みなどを加えてしまうと意味がないので、くれぐれも甘さは控えめに!
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