麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

ナスのおいしい季節! あのことわざの語源は?

2017/09/08 食べ物のチカラ   

「食わすな」多すぎ! ナス以外にもこんなに……。

焼き物や炒め物、漬物などさまざまな料理で活躍するナス。特に晩夏から初秋にかけて収穫されたものは皮が柔らかく身が締まりとても美味です。「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざはおなじみですが、この言葉の語源にはいくつかの説があることをご存じですか?

「秋茄子は〜」ということわざの語源には次のような説があります。

一つ目は「おいしいナスを嫁に食べさせるのはもったいない」という「姑の嫁いびり」説。一般的なのはこちらですね。実はナスのほかにも、「五月鮒」「五月蕨(ワラビ)」「鯊(ハゼ)の洗い」「青田の田螺(タニシ)」「夏蛸」「秋鯖」「秋魳」「秋蕗」などなど、「嫁に食わすな」と言われている食べ物はたくさんあります。

二つ目は、「秋なすび わささのかすに つけまぜて よめにはくれじ 棚におくとも」という古歌が由来とする説。でもこの場合の「よめ」は「夜目=ネズミ」のことで、わささ(若酒=新酒)の粕に漬けたおいしいナスを棚に置いておくならネズミに食べられないようにしなさいという意味であるとする見方も。

ナスを食べると子宮が傷つく!?

三つ目は、秋のナスは体を冷やし、また発芽可能な種が少ないことから子宝に恵まれなくなることにつながるため、という「嫁いびり」とは正反対の思いやり説です。

16世紀の中国の薬学書「本草綱目」には、「体を冷やす性質があり、食べ過ぎると腹痛や下痢になり、女性は子宮を傷つける」とあります。ナスに限らず夏野菜は体の熱やほてりを取るといわれてきました。そこから、食べ過ぎると内臓まで冷えてしまい女性には毒、というイメージがついたのかもしれません。いずれにしろ、度を超えて食べない限り問題ないでしょう。

ナスに含まれるコリンという成分には胃液の分泌を促し肝機能を高める働きがあり、また血圧やコレステロール値を下げ、高血圧や動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。またナスニンやクロロゲン酸といったポリフェノール類は、抗酸化作用により老化やがん予防が期待できます。

これから食欲の秋が本番を迎えます。ことわざなんか気にせずに、旬のおしいさをどんどんいただきましょう!

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