麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

「ヌルヌル」「ネバネバ」がカギ! 腸を元気にするEPS

2018/01/19 お役立ち成分   

何が腸の免疫細胞を活発化させるのか

先日、乳酸菌が腸の免疫機能を助ける仕組みが初めて解明されたというニュースを見ました。「乳酸菌って昔から腸にいいって言われてなかったっけ?」とちょっと意外な気もしましたが、実は詳しい過程までは明らかになっていなかったのだとか。

注目は「EPS(exopolysaccharides)」と呼ばれる多糖類。これは微生物が自らを守ったり環境に適応するために体外へと分泌する高分子のことで、「菌体外多糖」ともいいます。

乳製品に含まれる「OLL1073R-1」という乳酸菌はEPSをたくさん生み出す性質があり、このEPSが腸内の免疫を担うT細胞の量を2〜4倍に増やすことが分かったそうです。T細胞は感染した病原体を記憶し、再度攻撃されたときにこれを排除する「獲得免疫」に関わっています。

これに対して、体内に侵入した細菌やウイルスを自動的にすかさず攻撃する「自然免疫」に関わるNK(ナチュラルキラー)細胞もあります。OLL1073R-1がNK細胞を増やして活性化させ風邪やインフルエンザの予防に役立つことは以前から知られていましたが、EPSはもっと広い範囲で腸内の免疫を助けていたんですね。

こんな食べ物にもEPS

EPSが含まれる食品で真っ先に挙げられるのが今人気のOLL1073R-1入り「R-1ヨーグルト」ですが、OLL1073R-1が産生するものの他にも、ナメコやキクラゲなどのキノコ、昆布やワカメ、モズクといった海藻類、そしてカスピ海ヨーグルトや納豆などの発酵食品にもEPSは含まれています。

これらに共通するのは「ヌルヌル」「ネバネバ」とした粘性の成分。つまりあの粘りはEPSによるものなんです。EPSは難消化性のため、生きたまま大腸まで届くのが特長。だから腸内で免疫細胞に対して効果的に働くというわけです。

昔からEPSが豊富な食品に親しんできた日本人。まだまだ寒い日が続きますが、「ヌルヌル」「ネバネバ」の食品を腸に取り入れて、風邪に負けない体づくりをしていきましょう!

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