一粒一粒にすごいパワー! ゴマはキレイの味方
人類とゴマの長〜い付き合い
和食をはじめ、たくさんの国や地域の食卓で愛されている食品・ゴマ。その高い栄養価や健康効果は昔から知られていました。
アフリカ大陸のサバンナ地帯にさまざまな野生種が自生していることから、ゴマの原産地はその辺りとする説が有力です。人類とゴマとの関わりは古く、紀元前3000年頃にはナイル川流域で栽培が行われていたと考えられています。古代エジプトの医学書には、ゴマが健康によく薬効を持つとして食用されていたことが象形文字で記されています。その後インドや中国、そして世界中に広まっていったようです。
日本では縄文時代の遺跡からゴマの種が出土しており、奈良時代には栽培したゴマを搾って食用油・灯油が作られていました。平安時代の格式(きゃくしき=法令集)である「延喜式」には、ゴマが料理やお菓子、油、薬などに使われていたことが記されています。
ゴマのすごいパワーを取り入れよう!
ゴマに含まれるセサミンは、抗酸化物質ゴマリグナンの一種。血中コレステロール値を改善するほか、同じく抗酸化作用のあるビタミンEと共に体内での脂質の酸化を抑えてくれます。またゴマリグナンはイソフラボンなどと同じ植物エストロゲンで女性ホルモン様の働きを持つため、肌や髪のツヤ維持、更年期障害の改善など女性にうれしい効果も期待できます。
いりごま10g(大さじ1杯半ほど)で取れるカルシウムは約120mg。これは牛乳コップ1/2杯(100cc)分に相当します。また鉄やマグネシウムといったその他のミネラル、ビタミンB1やB2、タンパク質、食物繊維もバランスよく含んでいます。
ゴマの50%を占める油の主成分はn-6系脂肪酸のリノール酸とn-9系脂肪酸のオレイン酸で、いずれも悪玉コレステロール抑制や血圧改善に有効な不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は酸化しやすいのが弱点ですが、ごま油はゴマリグナンやビタミンEのおかげで酸化しにくく、保存や加熱にも向いています。
ゴマの魅力は、あえたり振りかけたりするだけでも取れる手軽さと、一度にたくさん食べられるところ。毎日の食卓に無理なく取り入れていきたいですね。
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