黒い色は伊達じゃない! 取り入れたい黒豆のポリフェノール
こんなにある!? そもそも「ポリフェノール」って何?
90年代の赤ワインブームをきっかけに注目され、「抗酸化」というキーワードとともに広まった健康成分「ポリフェノール」ですが、一口にポリフェノールといってもアントシアニンやイソフラボン、カテキンやタンニン、クルクミンなどその種類はさまざま。桜餅を包む桜の葉に含まれるクマリンや、そばに含まれるルチンもポリフェノールの一種です。
ポリフェノールとは、植物が光合成することによって生成される色素や苦味、渋味の成分を総称したもので、実はほとんどの植物が持っています。その数なんと5000種類以上ともいわれ、それぞれ期待される効果も異なります。
大活躍! 黒豆のポリフェノール
おせち料理でもおなじみの黒豆(黒大豆)には、数種類のポリフェノールが含まれています。どれもフラボノイドと呼ばれるポリフェノールの一種に分類されます。
まず、皮に含まれるアントシアニン。黒豆の皮の色は、アントシアニンの持つ赤や青、紫の色素に由来します。抗酸化作用を持ち、血流を促し腎機能や肝機能の向上に役立つといわれています。
胚芽に多く含まれるのが、女性ホルモンのエストロゲンによく似た構造と働きを持つイソフラボン。女性の美と健康をサポートしてくれ、アンチエイジングなどで脚光を浴びている成分です。
タンニンの一種であるプロアントシアニジンは、抗酸化作用のほか、血圧を上昇させるアンジオテンシンIIという物質が体内で作られるのを防ぐ働きも持っています。
また黒豆のポリフェノールは、炭水化物を単糖へと分解するα-グルコシダーゼという酵素をブロックしてくれるので、血糖値の上昇が気になる人にもおすすめです。
煮豆や甘納豆、しょうゆ豆をはじめ、ココアやコーヒー、お茶、焼酎など飲み物としても楽しめる黒豆。ポリフェノールたっぷりの“ジャパニーズスーパーフード”を、お正月だけじゃなく普段の食生活でも積極的に摂っていきたいですね。
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