麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

世界へ羽ばたくか 日本のスーパーフード「納豆」

2016/12/15 食べ物のチカラ   

和食ブームの陰で……海外で「類似品」が横行!?

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みなさん、納豆はお好きですか? あの独特のにおいとネバネバは好き嫌いが分かれますよね。海外では、和食がユネスコ無形文化遺産に選ばれたこともあって関心も高まり、徐々に輸出量が増えているそうです。

日本を代表する伝統的発酵食品として海外に売り込む一方、農林水産省は、食品の国際規格を策定する機関「コーデックス委員会」が2016年9月に開催したアジア部会で納豆の規格化を提案しました。東南アジアで粗悪な「納豆もどき」が出回り始めたのが主な理由です。

こんなにあった“世界の納豆”

temp goreng,fried tempeh, indonesian vegetarian food豆豉

実は、世界には納豆と同じく大豆を使った伝統的な発酵食品がたくさんあります。

テンペ菌を使ったインドネシアの「テンペ」は糸は引かずブロック状のものを加熱して食べます。中国の「豆豉」は黒豆を蒸して塩と麴などを混ぜて発酵させ水分を抜いたもの。日本の大徳寺納豆や浜納豆などのルーツとされます。タイ・ラオスには煮潰した大豆に塩やトウガラシ、ショウガなどを混ぜてバナナの葉で包み発酵させた「トゥアナオ」があります。同じくバナナの葉で大豆を包み発酵させたネパールの「キネマ」は、納豆ほどではないものの糸を引きます。韓国の「チョングッチャン」は挽いてゆでた大豆を発酵させ塩とトウガラシを加えたもので、チゲなど使われます。

土の中や植物の葉に存在する枯草菌(こそうきん)という微生物の力を借りているものが多いようです。納豆菌も枯草菌の一種ですが厳密に納豆菌を使ったものは納豆だけ。「納豆」を名乗って製造・販売されるものに目を光らせようという農水省の気持ちも分からなくはありません。

豆×ネバネバのパワーを取り込もう!

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納豆は、大豆に含まれるバランスのよいアミノ酸やイソフラボン、サポニン、ビタミンEなどに加え、納豆菌が生み出す「ネバネバ」にすごいチカラが!

納豆菌が生む酵素「ナットウキナーゼ」は、血栓を溶解する作用を持っています。ナットウキナーゼに含まれるビタミンK2は血液凝固の正常化を活性させるほか、骨タンパク質の働きを促し骨形成を助けます。さらに納豆菌には腸内の有害菌(悪玉菌)を殺して有用菌(善玉菌)を増やす作用も。腸内環境を整えることは免疫力を高めて健康寿命を伸ばすことにもつながります。

納豆菌の持つスーパーパワーに改めて感心しつつ、世界のいろいろな納豆と食べ比べもしてみたいものです。

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