麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

「果物なら安心」は本当? 果糖の摂り過ぎリスクとは

2016/11/30 お役立ち成分   

理にかなっている「朝のフルーツ」

breakfast_fruits_sFruit juice set

「朝食には必ず果物を付ける」「朝は果物とヨーグルトで済ます」という人は多いのではないでしょうか。天然の糖類やビタミンが含まれた果物はヘルシーなイメージがありますが、意外な落とし穴もあるようです。

三大栄養素の一つ、糖質は生きるために必要なもの。人間は寝ている間もエネルギーを使うので、朝目覚めたときに糖質を補給することはとても大切です。

糖の一種であるブドウ糖(グルコース)は小腸で吸収され血液中に入り、血糖値が上がります。ブドウ糖は体内で必要なエネルギーとして使われ、余った分は中性脂肪となります。近年、食後血糖値の急激な上昇が体内の「糖化」を招き、肥満や糖尿病、老化などの原因になることが問題視されています。

一方、果物や蜂蜜、根菜などに含まれる天然の甘味である果糖(フルクトース)は、小腸から吸収されるとそのほとんどが肝臓で代謝されるので血糖値が上がりにくいのが特徴です。果物が朝のエネルギー補給にとても適しているのが分かりますね。逆にエネルギーをあまり使わない夕食後に果物を食べ過ぎると、肥満や糖尿病のリスクが高まるといわれています。

油断できない「果糖の摂り過ぎ」

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「血糖値が上がらないんだから太らないんじゃないの?」と普通は思いますよね。確かに従来は「血糖値を上げない=肥満防止に有効」と考えられてきました。しかし最近になって果糖といえども摂り過ぎはよくないということが分かってきたのです。

果糖はブドウ糖よりもはるかにタンパク質と結びつきやすく、生成されたAGEs(終末糖化産物)が血管や細胞を傷つけ老化の原因となります。果糖がすぐに血中に入らず肝臓で代謝されるのは、この“毒性”を早く消すためなのではないかと考えられています。また肝臓で代謝された果糖は脂肪酸の合成に利用され、中性脂肪の生成を促すとも。独立行政法人 国立健康・栄養研究所も「フルクトースの多量摂取は中性脂肪の蓄積をまねき、コレステロールの合成を促進する」という評価を出しています。

もちろん毎日適量を食べる分には問題はありませんが、ブドウ糖より果糖のほうが健康的とは限らないということですね。果物だからって油断は禁物。食べるなら「朝」に「ほどほど」がいいようです。

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