麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

飲んでも意味なし!? そば湯にまつわる話

2019/03/28 食べ物のチカラ   

「そばからルチンが……」のウソ


そば湯には、そばから栄養がたっぷり流れ出ているから飲まなきゃ損! なんて聞いたことがありませんか? でもあれ、実は……。

そば湯といえば、そばのゆで汁のこと。お店で冷たいそばを頼むと、おそばと同時か、食べ終わる頃に湯桶に入った状態でテーブルに置かれます。残ったそばつゆで割るのが一般的ですが、お茶のようにそば湯だけを飲む人もいます。

そばには、血流改善や抗炎症作用があり生活習慣病の予防などに役立つポリフェノールの一種「ルチン」が含まれていて、ルチンが溶け出したそば湯を飲むことで、その栄養を余すことなく取り入れられるといわれています。

ところが実は、天然のルチンは難水溶性、つまり水に溶けにくい性質なのだそうです。そのため酵素を使って糖を加えた、水に溶けやすい性質のルチン(α-グルコシルルチン)の製造方法について特許があるほど。「不溶性」ではないので全く溶け出していないわけではありませんが、その量はわずかだとか。

そば湯はほんとに「飲むだけ無駄」なの?


ではそば湯を飲むのは全くの無駄なんでしょうか。実はそうでもないんです。

そもそもそば湯の「とろみ」は、そばから流れ出た成分というより、そばを打つ際に麺がくっつかないように振るう「打ち粉」が溶けたもの。そばの打ち粉はそば粉ですから、そば湯にはまさにそばそのものの栄養が溶け込んでいるといえます。

もちろん1人前のそばに使う打ち粉の量はそれほど多くはありませんが、お店ではたくさんのそばをゆでてそば湯がどんどん濃縮されるので、それだけ栄養価が期待できそうです。

またお店によってはそば湯用にわざわざそば粉をお湯で溶いてとろみをつけたものを出すところもあります。少し邪道かもしれませんが、こちらの方がさらにそばの栄養を取り込めますね。

そばにはルチンのほかにも、水溶性のビタミンB1やB2をはじめ食物繊維やカリウム、たんぱく質なども豊富に含まれます。やっぱり飲まない手はありませんね、そば湯!

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