突然襲うけいれんと痛み こむら返りの原因は!?
体の水分とともに失われるミネラル
就寝中や運動中に突然起きる「こむら返り」。たいてい数分で収まるとはいえ、あの痛みはできれば避けたいですよね。
こむら返りは、筋肉が局所的に硬く収縮・けいれんしてなかなか戻らず激痛が走る、いわゆる「足がつる」現象。こむら(腓)とはふくらはぎのことを指しますが、足の裏や指、首、肩などさまざまな箇所で起こります。
はっきりとした原因は分かっていません。激しい筋肉疲労や加齢による筋肉量減少、運動不足、服用している薬の影響、疾病などが挙げられますが、発汗や脱水症状で体内のミネラルが不足することから起きる電解質バランスの乱れが主な要因ではないかといわれています。
こむら返りに関係しているミネラルはカリウム、カルシウム、マグネシウムの3つ。これらは神経のスムーズな情報伝達や、筋肉の伸び縮みを関知し調整する働きに深く関与しています。不足するとこうした機能が低下し、筋肉の異常な収縮やけいれんを招くのです。
「合わせ技」で上手にミネラル補給!
3つのミネラルを効率良く取るために、どんな食品を意識して取ればいいのでしょうか。例によって100gあたりの含有量ではなく1回分の食事で取れる量を考えると、次のような食品がお勧めです。
●マグネシウム
大豆製品(豆腐や生揚げ、豆乳)、サツマイモ(焼き芋や干し芋)、ナッツ類(アーモンドやカシューナッツ)、バナナ、ひじき、ピュアココア、アボカド など
●カルシウム
大豆製品(豆腐や生揚げ)、乳製品(牛乳やチーズ)、丸ごと食べられる小魚(小さいイワシ類やカラフトシシャモ)、小松菜 など
●カリウム
サツマイモ(焼き芋や干し芋)、ナガイモ、バナナ、豆乳、アボカド、ひじき など
これらの食品は単品としてだけでなく、たとえば「ピュアココアと牛乳(または豆乳)」「煮干しも食べる豆腐と小松菜のみそ汁」「アボカドとしらす干しのサラダ」「バナナと小松菜の豆乳スムージー」「ごまめとアーモンドの田作」といったように組み合わせると、飽きずに食べられます。
日頃の適度な運動やストレッチ、適切な量の水分補給などとともに、不足しがちなミネラルを毎日の食事に上手に組み込むことが、こむら返りの予防につながります。
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