空気中の異物をシャットアウト! 鼻呼吸のお役立ち効果
口呼吸の健康リスク、ご存知ですか?
「新しい生活様式」に欠かせないマスク。でも夏の屋外で使うと暑いし息苦しいですよね。ところでマスクをしている時、口で呼吸していませんか?
皆さんはマスクを着用しているとき、鼻と口、どちらで呼吸していますか? マスクは顔の約半分、それも呼吸器である鼻と口を覆ってしまうため息苦しいものです。とりわけ暑い夏は不快さもアップ。普段は鼻呼吸の人も、知らず知らずのうちに口で息をしてしまっているのではないでしょうか。
しかし口呼吸ばかりしていると唾液が蒸発して口の中が乾燥するため、細菌が繁殖しやすくなります。それによって口内環境が悪化しドライマウスや虫歯、歯周病、口内炎などさまざまな症状が引き起こされることも。加えて風邪やインフルエンザなどの感染症、気管支喘息といったアレルギー性疾患にかかるリスクも増えます。
鼻の複雑な構造が異物から体を守る
では鼻呼吸にはどんなメリットがあるのでしょうか。
鼻から空気を吸うと、まず鼻の穴(鼻腔)の入り口で鼻毛がほこりなどを捉えます。その後、鼻甲介という軟骨で仕切られた3つの通り道(鼻道)や、鼻腔の周りにある副鼻腔と呼ばれる8つの空洞を通りますが、その際に粘膜表面の繊毛や粘液(鼻汁)によって細菌やウイルス、花粉などがとどまります。また吸った空気は粘膜に密集している血管により温められ、さらに粘液によって適度な湿度も加えられます。
鼻はこうした複雑な構造を通して空気を取り込みながら、清浄・加温・加湿という重要な役割を果たしているというわけです。
構造が複雑な分だけ鼻呼吸では空気を吸うとき抵抗が生じるため、マスクでふさがれてしまうとさらに息苦しくなり口で息をしてしまいがち。屋外で活動する場合は周りを確認し、人との間隔が2m以上取れそうな時はこまめにマスクを外し、呼吸を整えるようにしましょう。
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