お手軽・簡単! “朝からマイタケ”で血糖値を緩やかに
「ベジファースト」&「セカンドミール」に期待!
最近「朝マイタケダイエット」が話題なのだとか。一つの食品で劇的に健康になったり痩せたりできれば誰も苦労しないので、もちろんバランスの取れた食事と適度な運動も必要なのは言うまでもありませんが、確かにマイタケを朝に食べるのは理にかなっています。
キノコの回でもご紹介したように、「第六の栄養素」といわれる食物繊維がたっぷりのキノコ類は、野菜(淡色野菜)や海藻類と同様、食事の際に最初に食べること(ベジファースト)により血糖値が急に上るのを防ぐ効果があります。また朝食に食物繊維を多めに取ると、2回目の食事以降でもベジファーストと同様の効果が得られるといわれています(セカンドミール)。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、それぞれ体にとって有用ですが、特に糖質の吸収を緩やかにし食後血糖値の急上昇を抑えてくれるのが、水溶性食物繊維です。キノコの場合は不溶性食物繊維が主ですが、マイタケは水溶性食物繊維もバランスよく含んでいます。
「たんぱく質と油をプラス」でより効果UP!
マイタケは他のキノコに比べてβグルカンという食物繊維が豊富です。穀物や菌類の細胞壁に存在する多糖類の一種で、腸管から吸収され免疫細胞の働きを活性化してくれます。
マイタケには、炭水化物の単糖への分解を促すαグルコシダーゼという酵素の働きを阻害し、小腸での糖の消化・吸収を抑えることで高血糖を防いでくれる成分も含まれています。糖尿病の治療でも、食事管理などとともに「α-グルコシダーゼ阻害剤」が使用されています。
食物繊維だけでなくビタミン類(B1、B2、B3、D)やミネラル(亜鉛)なども豊富なマイタケを効果的に取るには、胃での滞留時間が長い(腹持ちのよい)油を含んだたんぱく質と組み合わせるのがコツ。朝食なら、ごま油やオリーブオイル、ベーコンやツナ、卵などと一緒に、油炒めやマリネ、オムレツ、スープなどでいただくのがよいでしょう。値段が安くて調理が簡単な点もうれしいですね。
腸内環境を整えることは、血糖値や脂肪はもちろんお肌やお通じの悩み改善にもつながります。毎日の「キレイ」のために、朝からマイタケ、いいかもしれませんね!
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