麹発酵 黒豆搾り

発酵黒豆をギュッと搾ったピュアな黒豆ドリンク
日本健康医学会賞受賞

コラム まめばなし

じわり浸透「大人向け粉ミルク」と気になる牛乳のアレ

2017/09/29 トピックス   

大人が粉ミルクを飲む理由は?

最近、乳製品メーカーや製薬会社がこぞって「粉ミルク」を発売しています。といってもこれらは幼児用ではなく、大人が飲むことを想定した粉ミルクなんです。

粉ミルクといえば、従来は赤ちゃんが離乳期まで母乳代わりに栄養を摂取するために飲むためのものでしたが、「子ども用の粉ミルクを飲んでいる」という大人の人や「大人用の粉ミルクがほしい」といった声が多いことから、こうした商品が生まれたというのです。

どうやら「赤ちゃんが飲むものだから安全で健康によさそう」「体のために牛乳を飲みたいけどおなかがゴロゴロしてしまう」などの理由で主にシニア層が購入しているようです。

乳幼児用粉ミルクとの大きな違いは、普通の食事から栄養を取っている大人が飲むことを考え脂質が控えめなこと。逆に、不足しがちなタンパク質やビタミン類、カルシウムや鉄といったミネラルを強化するなど各メーカーで栄養バランスを調節しています。

「牛乳でおなかゴロゴロ」は何が原因?

大人向け粉ミルクには、牛乳に含まれる乳糖を大幅に取り除いたものもあります。ほ乳類の乳に含まれる乳糖はガラクトースとグルコース(ブドウ糖)という二種類の単糖が結合したもので、小腸でラクターゼという酵素によって分解されます。乳糖はエネルギーや乳酸菌の栄養源になり、カルシウムの吸収を助けるなどの働きを持っています。

ラクターゼが足りないと、人によっては腸内で乳糖が分解されずガスが溜まったり下痢になったりします。牛乳を飲むとおなかが張る、ゴロゴロ鳴るというのがまさにこれ。日本人をはじめアジア人に多く見られる「乳糖不耐」と呼ばれる症状です。

ただし最近の研究で、小腸で分解されなかった乳糖も大腸の腸内細菌によって分解されることが分かってきました。おなかがゴロゴロしてしまう人は一度にたくさん飲まず数回に分けたり温めたりして、少しずつでも毎日を飲むようにするとラクターゼが作られるようになるそうです。

日本人はカルシウムが不足気味。骨や歯の形成はもちろん骨粗しょう症や高血圧、動脈硬化などを予防する意味でも重要な栄養素です。大人向け粉ミルクを併用することで無理せず牛乳のいいところを取り入れていけるといいですね。

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