取り方を間違うと大変!? 柑橘類の罠
「お肌のため」があだに 柑橘類に多い「ソラレン」
まだまだ日差しの強い日が続きますね。「スキンケアにはビタミンC!」ということでレモンなどの柑橘類を積極的に取っている方も多いと思います。でもこれ、ちょっと注意が必要なんです。
レモンをはじめ柑橘類の多くにはビタミンCが含まれています。紫外線によりシミやくすみの原因となるメラニンが生成したり肌へ沈着するのを抑えるほか、すでに生成されてしまったメラミン色素を薄くする働きがあります。またコラーゲンの合成を助け肌のハリを保つのに役立つなど、美肌のためになくてはならない成分です。
ところが、ビタミンCの多い食べ物の中には、「ソラレン」という物質を含むものがあります。このソラレンが、かえって日焼けを促進してしまうことがあるのです。
紫外線を逆に吸収! 「光過敏」に注意
ソラレンは、フラノクマリンという有機化合物の一種。果物ではレモンをはじめグレープフルーツ、オレンジ、ライムなどの柑橘類やイチジクなど、野菜ではパセリやキュウリ、セロリ、春菊、シソ、三つ葉などに多く含まれています。
光に対して感受性を持ち、皮膚が紫外線を吸収するよう働きかける性質があります。摂取後約2時間で体に行き渡り紫外線の吸収がピークに。作用は6〜8時間続くといわれています。紫外線が強い朝や昼の時間帯に摂取すると光線過敏の症状、つまり日焼けをしやすくなり、シミやくすみも濃くなってしまうというわけです。
ただし、度を超えて一度に大量に食べたり肌に直接レモンの輪切りパックを乗せたりしない限り影響は少なく、普段の食事、例えば朝食にフルーツを食べたりフレッシュジュースを飲んだりする程度であれば問題ないそうなのでご安心を。どうしても心配な方は、ブドウやバナナ、リンゴ、柿などソラレンが少なく果糖の多いものを選ぶようにしましょう。
またソラレンの多い食品をたくさん食べるなら、紫外線が強くなる朝昼ではなく夕方以降がお勧めです。
ソラレンの豊富な食品にはビタミンCのほかクエン酸を多く含むものが多いので、夏は「取りすぎない範囲」で食べるようにしたいですね!
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