水だけじゃダメ! 熱中症予防には○と○を!
間もなく夏到来! 重症化する前に対策を
日に日に暑くなってきますね。毎年この時期になると熱中症の話題がニュースに登場し始めます。
熱中症は、高温多湿の環境に体が適応できないことで起きる諸症状の総称です。段階によって症状はさまざまで、重くなるにつれて筋肉のけいれんや頭痛、吐き気、高熱、皮膚の異常など、「ちょっとバテちゃった」では済まない状態に。失神したり自力で水分補給ができないなど重症化する場合もあります。炎天下での激しい運動や作業中だけでなく、冷房の効いていない蒸し暑い室内だと睡眠中でも起きるので要注意です。
熱中症予防はバランスのよい食事と十分な睡眠時間、屋内外の温度や湿度の把握、涼しい服装やエアコンの適切な使用などがあります。こまめな水分補給も重要ですが、その「水分」とはただの水でいいのでしょうか。ミネラルウォーターをガブ飲みしていませんか?
ナトリウムと糖分で脱水を防ぐ!
汗をかくと水分だけでなくナトリウムも同時に失われます。大量に汗をかいて水だけを飲むと、血液中のナトリウム濃度が下がってしまいます。すると体液の濃度を調節するために体が水を受け付けなくなり、のどの渇きが止まったり余分な水分を尿として排泄。結局汗をかいて失った水分量を取り戻せなくなり、脱水症状が起きてしまいます。
公益財団法人日本体育協会は、1時間以上運動する時の水分補給に塩分を1.1〜0.2%、糖分を4〜8%程度含むものを推奨しています。ブドウ糖とナトリウムが腸管内に同時にあると吸収されやすく、水分の吸収も促進するためです。果糖も加わると回復のスピードがさらに速まるという実験結果もあります。
水と砂糖と塩で手作りもできますが、スポーツドリンクがお手軽で効果的でしょう。ナトリウムが100mlあたり40〜80mg(食塩相当量0.1〜0.2g)のものが目安。市販のスポーツドリンクはだいたいこの範囲内です。
環境省の熱中症予防情報サイトでは熱中症の症状や応急処置としての対処方法などが紹介されているので、本格的な夏が到来する前にチェックしておくことをお勧めします。
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